更新日：1997/12/9

　インターネットの急速な普及により、パソコン通信を含むオンラインサービスの利用者が飛躍的に増加しています。インターネットとパソコン通信の融合はますます進み、いまや両者を分けてとらえるのではなく、ひとつの大きなネットワークとしてとらえる時代となってきました。

　電子ネットワーク協議会では、これまでに、電子ネットワーキング・コンファレンスの全身である「ネットワーキングフォーラム」を1987年から東京、その他各地域で開催し、電子ネットワークの普及啓発に努めてきました。その後1994年からは、普及啓発に加え、情報化社会の重要なインフラストラクチャとして電子ネットワークを利用するあたっての課題の整理、問題解決に役立つことを目的として、内容を一新し、名称も変更して、「電子ネットワーキング・コンファレンス」を開催してきました。

　今年は、インターネット、パソコン通信を問わず、これら電子ネットワーク利用において未だ解決されずにあるさまざまな課題を、「インターネットと社会」の観点から明らかにし、解決策を探ることを目的とし、パシフィコ横浜で開催される「Internet Week '97」への共同参加の形で、「ENC コンファレンス '97」を開催します。

　全国のネットワークユーザーや運営に関わる皆さん、パソコン通信やインターネットなど電子ネットワークの最新動向に関心のある皆さん、どうぞふるってご参加ください。

◆プログラム

9:00-
　総合受付

11:00-13:00
　セッション１：オンラインサービス各社の最新事情
　　オンラインサービス各社の最新事情と今後について各社からレポートするとともに、会場との意見交換、質疑応答を行う。

コーディネーター：
　中島　　洋氏　アスキー未来研究所　所長
　　　　　　　　慶応義塾大学大学院　政策・メディア研究科教授
スピーカー：
　ＡＯＬジャパン（株）取締役　北原　保之
　（株）ケイネット　取締役　日野　公三
　ニフティ（株）常務取締役　企画部長　山川　　隆
　（株）ピープル・ワールド　総合プロデューサー　尾花　紀子
　日本電気（株）ＢＩＧＬＯＢＥパーソナル販売本部　企画担当部長　佐久間　洋

13:00-14:30
　休憩（昼食）

＜パラレル・セッション＞

14:30-17:00
　セッション２：インターネット上のコンテンツに対するレイティング・フィルタリングの技術とその取り組み
　　パソコン通信やインターネット上を流れる、わいせつ図画や暴力等のコンテンツが問題視されている。このようなコンテンツをインターネット上で規制するのは無理という前提にたち、見たくない／見せたくない情報を受信側で遮断できるレイティング・フィルタリングの技術とその取り組みの現状について報告、こうした考え方について会場も交えて意見交換を行う。

コーディネーター：
　江澤　義典（関西大学　総合情報学部　教授）
パネリスト：
　折田　一人（前橋市立第四中学校　教諭）
　織山　和久（ネスコ（株）ネットセキュリティ・スーパーバイザー）
　清水　　昇（電子ネットワーク協議会）
　萩野　達也（慶應義塾大学　環境情報学部　助教授/Deputy Director for Asia, W3C）

14:30-17:00
　セッション３：電子メールの利用拡大によって広がる問題への対策を考える
　　インターネットの普及とともに、もっとも基本的なコミュニケーション手段である電子メールの利用も拡大している。このような状況の中、メールボム、スパム、チェーンメール、匿名メールなど、電子メール利用が広がったことによって新たに出現してきたさまざまな問題がある。ネットワーク運営者は、こうした問題にどのように対処すべきか。技術的対応策はあるのかなど、解決策を探る。

コーディネーター：
　杉井　鏡生氏　インフォメーション・コーディネータ
パネリスト：
　川越　恭二（立命館大学　理工学部　情報学科教授）
　尾崎　憲一（株式会社ベッコアメ・インターネット　代表取締役）
　松本昇一氏（サントリー株式会社　医薬学術部　参事）

17:30-19:30　ヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル・シルクの間
　　　　　　　　（パシフィコ横浜に隣接しているホテルです）
　ネットワーキング・パーティ
　　　オンラインソフトウェア大賞'97表彰式も行います。

◆参加費◆

　コンファレンス（１日）　　無料
　パーティ　　　　１人　　　５０００円

　横浜パシフィコ

　　〒220　横浜市西区みなとみらい1-1
　　フリーダイヤル　　0120-045-221
　　総合案内　　　　　045-221-2155
　　交通案内（テープ）045-221-2166