「フリーソフトウェア/シェアウェアに添付する文書ガイドライン」

    
1. 主旨
 「フリーソフトウェア/シェアウェアに添付する文書ガイドライン」は、パソコン通信等のコンピュータ
ネットワークを通じて、自由に配布可能なソフトウェア(フリーソフトウェア/シェアウェア等)を配布
する際に、下記の事項を明記した文書ファイルを添付することにより、利用者に対する当該ソフトウェアに
関する適切な情報の提供、および著作権者・開発者の権利保護を図ることを目的としたものです。

2. 本ガイドラインの適用
(ソフトウェアを作成する方へ)
 フリーソフトウェア/シェアウェア等を作成する方には、以下に示す「標準記載項目」に準拠した事項を
 明記したドキュメントファイルをソフトウェアに添付して配布することを推奨します。
  添付の方法は、単独のファイルとして配布ファイル(アーカイブ等)に含める方法、使用方法等を記載した
 ファイルの一部として含める方法、ソフトウェアに内蔵されるオンラインヘルプに記載する方法等は自由ですが、
 ソフトウェアの利用者が正しく内容を理解できるよう留意して下さい。

(ソフトウェアを登録・転載する方へ)
  他人が作成したフリーソフトウェア/シェウェア等をコンピュータネットワークに登録・配布・転載
 する方には、登録ファイルの目次情報として「標準記載項目」に準拠した事項を記載することを推奨します。

(ネットワーク管理者の方へ)
  ネットワーク管理者に対しては、「標準記載項目」に準拠した目次情報を作成することを推奨します。
 さらに、ネットワークの利用者に対して、本ガイドラインの活用を奨励して下さい。

3. 標準記載項目
  「フリーソフトウェア/シェアウェアへ添付する文書ガイドライン」に記載する項目は、基本的な情報
 として記載すべき「基本項目」と付加的な情報として記載すべき「オプション項目」から構成されます。

 3.1 基本項目
 (1)ファイル名
    コンピュータネットワークに登録されたファイル名を記載します。
    (例)REPORT.LZH 等
 (2)ソフトウェア名
   ソフトウェアの名称を記載します。ソフトウェアの種類や機能の概要がわかる簡潔な名称が望まれます。
    (例)ABCD 2.0(Windows用通信ソフトウェア) 等
 (3)著作権者名
   著作権者名を記載します。ただし、ハンドル名・本名は問いません。
    (例)登録 太郎 等
 (4)対応機種/環境
   当該ソフトウェアの動作機種、および動作させるために最低限必要である環境を記載します。
  (パソコン機種、OS、メモリ容量、ドライバソフト、周辺機器 等)
    (例)本ソフトウェアを起動するために以下に示す環境を設定することが必要である
     パソコン機種:CPU80486  33MHz以上
     OS        :MS-DOS5.0X&Windows3.1
     メモリ容量        :8メガバイト以上
     ハードディスク容量:10メガバイト以上 等
 (5)使用条件/配布条件/改変条件
  当該ソフトウェアに関する使用条件、配布条件、改変条件として、以下に示すような項目を記載します。
    (例)使用条件:個人使用、商用目的の場合の取り扱い方 等
      配布条件:他ネットワークへの転載、フロッピーディスクやCD-ROM等の媒体に
           よる配布、書籍・雑誌への掲載、商品への添付 等
      改変条件:二次的著作物の条件 等
 (6)使用に対する対価
   当該ソフトウェア制作者が利用者に対して要求する対価を記載します。
    (例)対価  :電子メールによるお礼、会議室への書き込み、物品の送付 等
       価格条件:サイトライセンス、ボリュームディスカウント 等
       支払方法:現金書留、振り込み、クレジットカード 等
 (7)保証/免責
   当該ソフトウェアの品質、知的財産権等に関する保証/免責について記載します。
    (例)原則として一切の保証をしないが、有償で個別に対応する。
 (8)ソフトウェアの内容説明
   当該ソフトウェアの機能・内容・使用方法等の概要について記載します。
 3.2 オプション項目
  その他にオプション項目として以下のような項目を付加します。
 (9)開発環境
   当該ソフトウェアを開発した際に動作確認を行ったパソコン機種、OS、メモリ容量、
   ドライバソフト、周辺機器、プログラム言語等を記載します。
 (10)ファイルリスト
   アップロードしたファイルが圧縮ファイルである場合(その拡張子が「.lzh」等である)、
   それに格納されているファイル一覧を記載します。
 (11)開発者名
   既述した著作権者名と異なる場合に開発者名を記載します。
 (12)著作権表示(独自)
   著作権者独自の著作権表示を記載します。
    (例)このプログラムはフリーソフトウェアです。このプログラムの著作権は、著作
       権者である当団体が所有しています。著作権者の権利を侵害する行為は、堅く
       お断りします。
 (13)ウィルスチェックの保証
   ウィルスチェックの実施可否、および使用したワクチンソフトウェア名等について記載します。
 (14)解凍方法
   アップロードしたファイルが圧縮ファイルである場合の解凍方法について記載します
 (15)連絡先
   当該ソフトウェアについて質問等がある場合の連絡先を記載します。
 (16)備考
   その他に特記すべき事項を記載します。

4. 本ガイドラインの取り扱いについて
  本ガイドライン文書の著作権は、電子ネットワーク協議会に属しますが、その主旨から複製・配布は
 媒体を問わず自由とします。ただし、必ず全文を複製・配布し、改変しないことが条件です。
  パソコン通信ネットワークへの転載、書籍・雑誌等への掲載、フロッピーディスク・CD-ROM等の
 記憶媒体への複製・配布は、一切自由ですので本ガイドラインの普及に努めて下さい。
																															以上