（１）背景及び目的

　ＩＣカードは、ＩＴ社会の個人が自分の情報を安全確実に管理・利用することを可能とする重要なキーデバイスと言われている。ＩＣカードは、銀行やクレジットの金融系カードとして、ポイントサービス等の各種会員カードとして、更には、身分証明書や公的な認証カードとして、多くの分野で使用されている。カードによる証明、決済等が簡易になり利便性は向上したが、一方では、偽造、成りすまし等のセキュリティ上の問題も発生している。又、ＩＣカードの共用化、マルチサービス用ＩＣカード化が進まず、個人にとっては、数枚〜十数枚のＩＣカードを所有して、財布がかさばってしまう等、所有・運搬に支障が生じている。
　本調査研究では、数枚〜十数枚のＩＣカードを1つに纏める技術について検討する。ＩＣカードをスティック状にし、スティック・ステーションカードに差込む等で数枚〜十数枚のＩＣカードを1つに纏める。このＩＣスティック・ステーションカードの実現性について、技術的から、運用面から、サービス提供面等いろいろな方向から調査研究する。

（２）調査研究の内容

　本調査研究では、以下の調査研究を実施する。

• 複数のＩＣカードを１枚にまとめるための、技術面、コスト面について
　
• 複数のサービスを１枚のＩＣカードにまとめた場合の発行、保守等の運用方法や利用方法について
　
• 上記の調査結果をもとに、ＩＣスティック・ステーションカードの実現性について

　

（１）応募者の資格

• 法人格を有する民間事業者又は団体とします。
• 本調査・研究事業遂行に必要な情報通信技術に関する調査研究の実績、関連知識、組織、人員等を有していること。
• 当協会の賛助会員であることが望ましい。

（２）調査研究の事業内容

• 契約形態は委託契約となります。
• 総事業費８００万円程度（消費税込）を１件採択する予定です。
• 総事業費のうち５０％は財団法人ニューメディア開発協会が負担し、残りは申請者の負担となります。
• 調査研究の実施期間は、契約締結日から調査研究及び報告書の作成も含めて平成２２年３月１９日までとします。
• 調査研究の成果物は、調査研究報告書３部（電子媒体１部）とし、上記実施期間内に提出してください。

（１）公募期間

平成２１年６月２９日〈月〉〜７月６日〈月〉　１７：００　必着

（２）提出書類

以下の申請書類を提出してください。

1. 応募申請書（様式１）　１部
   　
2. 調査研究計画書（自由様式）　１部
   調査研究計画書は以下の内容をＡ４　２〜３枚程度にまとめてください。
   　
   • 調査研究実施計画
     　１．（２）調査研究の内容に関する具体的な実施方法・手順を記述
     　
   • 調査研究体制
     　調査研究を実施する担当者の名前、所属、役職及び本調査研究に関連する事業実績、関連知識等を記述
     　
   • 必要経費総額・内訳
     　
3. 会社概要書（自由様式）　１部
   会社の概要がわかるもので、パンフレットでも可。
   　
4. 最近３ヵ年の決算報告書（自由様式）　１部
   損益計算書及び貸借対照表、もしくは有価証券報告書
   　
5. 切手貼付された返信用封筒（採択結果通知用）　１部
   返信先の住所、氏名等を明記してください。

（３）提出先

　　〒112-0014　東京都文京区関口1丁目43番5号　新目白ビル6階
　　財団法人ニューメディア開発協会　新情報技術企画グループ　多湖宛

（４）提出にあたっての注意事項

• 協会宛の提出は郵送または宅配便とし、ＦＡＸ、電子メールによる提出は認めません。
• 封筒には「ＩＣスティック・ステーションカードの実現性に関する調査研究」と朱書してください。

• 提出書類に基づいて審査、及び必要に応じてヒアリングを行い、採択先を決定します。なお、必要により詳細説明等の資料を求めることがあります。
• 提出書類は採択先の選定のみ使用し、他の目的には使用しません。
• 提出書類等は審査結果に関わらず返却しません。
• 本事業成果の普及のため、当協会が発行する研究成果レポートの原稿作成やホームページでの情報公開、問合せ対応などの活動への協力をお願いすることがあります。
• 本事業の調査研究報告書の著作権は、当協会に帰属するものとします。
• 本事業は財団法人ＪＫＡの補助事業として実施するものであり、当該財団の規則等に沿った表示等が求められます。

財団法人ニューメディア開発協会　新情報技術企画グループ
担当　多湖
tel03-5287-5032 fax03-5287-5029