一般財団法人ニューメディア開発協会では、財団法人JKAの自転車等機械工業振興補助事業の補助金を受け、平成23年度事業として「中小機械工業向け受注先多角化支援クラウド実証モデルシステムの開発研究」に係る開発研究事業者を公募いたします。
わが国の中小機械工業分野では、限られた特定顧客に取引の多くを依存している企業が多い。しかしながら、近年、それら発注元の企業が海外へ生産移転を進めたり、国内生産を続けていても、従来の系列にはこだわらず、海外からも含めて、価格が安いところから部品を調達したりする傾向が顕著になってきている。
このような状況により、わが国の中小機械工業分野の企業では、経営リスクの低減や収益の向上のため、特定企業への依存体質からの脱却が必要となっている。そのためには自らが主体的に受注先を発掘(受注先を多角化)し、一方では、市場ニーズに適合し、かつ競争力のある価格の製品を開発していく必要がある。
これらは簡単に言えば、マーケティングの実践あるいは強化ということになるが、受注品主体の市場であるため、市場ニーズの調査も、自社あるいは自社製品のポジショニング分析等も個々の企業が行うことは難しく、それを支援するための仕掛けが求めらる。
本開発研究では、中小機械工業分野の企業が受注先の拡大を進めるにあたって役に立つ機能やサービス、例えば、自社あるいは自社製品のポジショニング分析や納入先のターゲット企業選定等に使える情報をクラウド型システムで提供するといったことを想定し、その情報システムの実証モデルシステムを開発し、有効性の検証および当該システムを利用した場合のビジネスモデルに関し検討を行うものである。
本開発研究は、以下のとおりアンケート等による事業者のニーズの分析、それを基にした実証モデルシステムのプログラム開発、その実証モデルシステムを使った有効性検証およびビジネスモデル検討作業からなる。
(ア)中小機械工業事業者へのアンケート調査等により、受注先多角化の支援に関するニーズ調査を実施し、期待される情報提供の内容やサービスについき整理する。アンケート調査方法は調査内容に応じ
Web等によるオンライン調査、もしくは、対面式を選択のこと。
(イ)クラウド型システムで中小機械工業の事業者がマーケティングのために提供できるデータや機能、サービスを調査・分析する。(ア)で実施したニーズ調査と合わせ、クラウド型システムとして実現可能な
提供情報やサービスに関する要件をプログラム仕様の形にまとめ、それに基づいて有効性検証のための実証モデルシステムのプログラムを開発する。
(ウ)実証モデルシステムを使い実証実験作業を実施する。実証実験の参加者は実際の中小機械工業(複数社)の従事者を前提とする。実証実験結果を有識者と共に評価し、その有効性を検証する。
次に、中小機械工業の事業者およびサービス提供事業者の双方にとって実現性のあるビジネスモデルを検討する。
平成23年7月1日(金)〜7月8日(金) 17:00 必着
以下の申請書類を提出してください。
〒112-0014 東京都文京区関口1丁目43番5号 新目白ビル6階
一般財団法人ニューメディア開発協会 新情報技術企画グループ 長澤宛
一般財団法人ニューメディア開発協会 新情報技術企画グループ
担当 長澤
tel03-5287-5032 fax03-5287-5029
この事業は競輪の補助金を受けて実施するものです。