「アドバンスドICカードシステムの開発」
「新世代ICカード共通システム」


プロジェクトの概要

●アドバンスドICカードシステムの開発

 (財)ニューメディア開発協会では、平成10年度第一次補正予算によって、(財)日本情報処理開発協会が実施する「先端的情報システム開発実証事業」の一環として、ICカードシステムにおいて、セキュリティ、拡張性、開発容易性等の課題を解決し、従来のカードとの上位互換性を確保する諸機能の体系化を実現する標準仕様の作成と、アドバンスドICカードシステムのコアとなる基盤技術の開発を行いました。
 特に、ドキュメントとしてとりまとめた、「共通コマンド仕様書」は、ISO、JICSAP仕様、EMV仕様などの既存の業界標準仕様との互換性を確保した上で、カード内にファイル構造を構築するための発行コマンド、および署名作成・検証、セキュアメッセージング機能などの高度なセキュリティ機能を最新の国際規格と整合性を図りながら仕様としてとりまとめました。


●新世代ICカード共通システム

 (財)ニューメディア開発協会では、平成10年度第三次補正予算によって、(財)日本情報処理開発協会が実施する「産業・社会情報化基盤整備事業」の一環として、現状の多様なカード仕様の体系的統合化を図り、新たな機能要求および多様なセキュリティレベルに対応することができる先駆的アーキテクチャに基づく「新世代ICカード共通システム」の開発を行いました。
 そこでは、「カードプラットフォーム仕様書」において、アドバンスドICカードシステムの開発成果である、共通コマンド機能の活用や、新たにカードに複数のアプリケーションプログラムの安全なダウンロード機能を実現する等カードプラットフォームに関する仕様をとりまとめています。また、そのカードプラットフォームをPC上で擬似可能な参照実装(リファレンス・インプリメンテーション)を開発し、新規にカードプラットフォームを開発しようとする方々への便宜を図るとともに、相互運用性の向上を図ることをねらいとしています。
 また、「近接型通信インタフェース実装規約」を定め、国内の電波法の遵守を前提に、近接型ICカードとリーダライタの互換性を確保するため、ISO/IEC14443に補足すべき仕様、およびその試験方法の定義を追加し、より互換性の向上を図るべく工夫を加え、上記技術開発において実施した実装規約検討作業の成果をとりまてめています。


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