まもなく、阪神淡路大震災2周年を迎える。被災地の復興がある程度は進み、多くの人々にとっては震災は過去のものとなりつつあるが、災害は忘れた頃に必ずやってくる。したがって、今なお、震災で明らかになった従来の防災システムの問題点を解決する努力、パソコン通信やインターネットを通じての情報ボランティア等の活躍から得られた貴重な経験を風化させない努力が必要である。
ここに掲載されている各ページは、通商産業省が平成7年度補正予算65億円を兵庫県に交付して推進した「災害対応総合情報ネットワークシステム開発モデル事業」の外部仕様(案)を作成するために、(財)ニューメディア開発協会において平成7年7月から9月にわたって、多くの関係者の協力のもとに検討された内容である、「第1部 ネットワークシステム外部仕様の検討」、「第2部 ICカードシステム外部仕様の検討」を、多くの方々のご参考になればと考えて、印刷物にしたものを電子化したものである。
当協会は、それら検討内容をベースとして、災害情報システム外部仕様書(案)を作成した。それに引続き、兵庫県より実施設計・監理業務を受託し、より具体的なレベルでの実施設計や監理業務を行ってきた。その結果として、ネットワ−クシステムが平成8年9月から稼働し始め、平成9年1月からはICカ−ドシステムが稼働する状況にある。「第3部 稼働システムの概要」には、平成8年9月時点での各システムの概要を掲載してある。
1. 検討の目的
2. 実施体制
3. 委員会活動状況
3.1 災害情報システム検討委員会
3.2 ネットワークシステム分科会
3.3 カードシステム分科会
4. 検討のまとめ
4.1 システムの特徴
4.2 システムの機能要件
4.3 新規技術の積極的活用
4.4 災害情報システムの機能概要
4.5 運用管理に関する留意事項
1. 阪神・淡路大震災における情報の実体と問題点
1.1 時間経過に応じた情報の変遷
1.2 インターネットによる情報発信
1.3 阪神・淡路大震災における問題点の整理
1.4 災害時にも活躍する情報システムのあり方
2. システムの機能要件
2.1 行政インターネット
2.2 システムの分散化とバックアップ機能
2.3 網型ネットワークの構成
2.4 意志決定の支援機能
2.5 情報交換の機能
3. システムにおける技術要件
3.1 システムの基本概念
3.2 地図情報システム
3.3 ネットワークの伝送路
3.4 インターネットの新規技術
3.5 多様な手段での情報交換と双方向性
4. 運用における留意点
4.1 情報ボランティアとは
4.2 情報交換を行う体制の整備
4.3 情報ボランティアの活動パターン
4.4 行政への要望
1. 緊急災害対応カードシステムの基本的考え方
1.1 システムコンセプト
1.2 利用概念図
2. 当該事業におけるICカードシステムの概要
2.1 前提条件
2.2 利用形態の整理
2.3 ライフサイクルの整理
3. 当該事業におけるICカードシステムのハードウェア仕様概要
3.1 ハードウェア構成概要
3.2 ハードウェア機器構成
4. 当該事業におけるICカードシステムのソフトウェア仕様概要
4.1 サービス実現方法
4.2 基本ソフトウェア
4.3 平常時の利用ソフトウェア
4.4 緊急/災害時の利用ソフトウェア
4.5 運用管理のソフトウェア
5. ICカード内情報項目仕様の概要
1. コンセプト
2. 情報の流れ
3. 県システム
3.1 通信システム
3.2 情報交換システム
3.3 情報収集と情報処理システム
4. モデル市町システム
4.1 モデル市町システムの目的
4.2 システム概要
4.3 システム構成図