APADIC 情報化未来都市構想推進協議会の活動報告
       
横浜市京浜臨海部視察会を実施

 当協議会は、11月30日(木)の午後、横浜市の京浜臨海部視察会(図1)を開催した。
 視察地区は鶴見区末広町にあり、横浜市が産業・研究基盤の整備による新技術・新産業の創出を目的として再編整備を進めている地区であり、国際的な研究開発の拠点形成を目指している地区である。横浜市、理化学研究所、東京ガスの関係者の全面的な御協力を得て視察会実施の運びとなり、当日は晴天にも恵まれ、約60名が参加した。

●研究開発拠点づくりに力を入れる横浜市の事業計画
 横浜市企画局京浜臨海部整備担当課から、産業構造の変化の中で大きく変わろうとしている京浜工業地帯の整備計画と、その中で重点整備が進められている「あたらしい研究開発拠点整備計画の概要」と総合研究ゾーンにおける理化学研究所横浜研究所と横浜市立大学大学院の計画などの説明があった。また横浜市経済局産学連携推進担当課から、技術相談・共同研究・開発を強力に支援して新技術・新製品開発や新産業の創出などにより、産業の活性化を図っている「産学連携事業計画の概要」と、産学交流ゾーンにおいて計画されている、産学共同研究センターとファクトリーパーク、技術開発支援センター(仮称)の説明があった。

●代表的な拠点施設
 重要拠点はたくさんあるが、下記の4施設を代表的なものとして視察した。
 1 理化学研究所横浜研究所(写真1)
 生命活動の基本であるゲノムに焦点を当て、ゲノム化学の総合的な研究拠点を目指している。既存のゲノム科学総合研究センターに加え、新たに発足した遺伝子多型研究センター、植物科学研究センターの3センターで、体系的、集中的に研究を推進することを目的としている。
 2 東京ガス環境エネルギー館(写真2)
 環境エネルギー館は、地上6階、塔屋2階、延床面積8,320uで、最新の建築設備システムを採用し、環境とエネルギーという館のテーマをそのまま具現化し、建物自体がひとつの展示物となっている。光・風・水・緑・土といった自然の力を最大限に活用し、環境負荷を極力少なくすることを基本コンセプトにして設計されている。
 3 産学共同研究センター
 実験棟と研究棟(平成13年春完成予定)からなる。中小企業が試作品の開発実験などを行うときに便利なようにできている。研究棟に入居した企業が期間を決めて実験スペース借りることができるようになる。
 4 鶴見リサイクルプラザ
 ごみの減量化・資源化を進める為、市民と共にリサイクルについて考えてもらう場として平成7年4月に建設された。再利用品展示コーナーのほか、リサイクル教室やリサイクルに関する研修、リサイクルたっちランドというゴミに関して楽しみながら理解を深めることができるコーナーも用意されている。

写真1

写真2

図1 横浜市京浜臨海部

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