この絵のモデルになっているのは、ニュージーランドに生息する「カカポ」という鳥です。カカポは絶滅の危機に瀕している世界で唯一飛べないオウムです。私はそのカカポと今問題になっているいじめの問題を重ねて考えました。
カカポは他のオウムと違って翼が小さく飛べません。今、学校でいじめを受けている子も「他の子とここが違う」というような小さな理由でいじめられていると思います。肉食哺乳類から追いかけられると速く逃げられないため負けてしまうカカポと同じように、強い子にいじめられ、責められる子ども達は自分自身も弱くなっていまい、負けそうになっていると思います。
しかし、カカポは飛べない代わりに身体の大半にエネルギーを蓄える能力を持っています。同様に、いじめを受けている子、どんな人にも優れている部分、長所があるはずです。いじめを受けている子にそのことを少しでもわかってもらいたいという願をこめたデザインにしました。また、周りの人も“大きな手”で守ってあげるべきだと思います。