協会からのお知らせ
            成12 年度事業計画の概要

 協会の第36 回理事会が3月21 日(火)午前11 時から開催され、平成12 年度事業計画及び収支予算等について審議、原案どおり承認された。

ヲ主な事業計画の概要

1 .情報システムの開発
 新情報システム等の開発を推進することによって、生活、社会、産業の各分野にける情報化投資を加速し、21世紀に向けて、高度情報化社会の実現を促進することを目的として、次の事業を実施する。
(1)電子メディアに関する調査研究
(2)電源地域情報化推進モデル事業
(3)新世代IC カード共通システムの開発
(4)IC カードにおける国際相互運用性の実証
(5)インターネットによる汎用電子申請システムの開発
(6)電子申請システム構築の推進
(7)オンライン化共通技術の開発
(8)以上の他
 ・中核都市等を対象に情報化未来都市構想を実現するための事業化開発
 ・マルチメディア社会形成に向けた次世代インターネットにおけるウエブ技術とICカードの性質・特質を融合させた著作権管理機能等を有するアプリケーション構築について調査・開発
 ・インターネットにおける諸問題の解決策についての検討、インターネット利用実態調査やオンラインソフト等におけるビジネスモデルについての調査研究

2 .地域情報化の推進
 高度情報化社会の円滑な実現を図る上で、地域社会のニーズに応えうる情報システムの地域への普及及び社会の情報流通を図る基盤整備が必要である。このため、次の事業を行うことによって、地域の産業、社会、生活の各分野における各地域社会のニーズに応えるニューメディアを活用した情報システムの構築、開発実験を推進する。
(1)「地域情報化推進委員会」の設置運用
(2)「地域情報化診断指導員制度」の拡充
(3)地域情報システムに関する調査
(4)地域情報システムの普及促進
   地域情報システムの構築、開発実験支援事業
   地域生活空間創造情報システム整備事業
(5)先進的情報システムの高度化に関する調査研究
(6)広域連携情報流通基盤の整備
   ベンチャー・中小企業を支援する広域連携情報流通基盤の開発
   中小企業支援共通アプリケーションの開発
(7 )以上の他
   共通アプリケーションに関する調査研究
   街づくりにおける情報化に関する調査研究

3 .メロウ・ソサエティ構想に関する調査研究
 情報技術の活用により、ゆとり豊かで活力ある高齢社会を実現するため、次の調査研究を行う。
(1)情報システム活用型シニア・ベンチャー等支援事業
(2)情報化による高齢社会の活性化に関する調査研究等
(3)以上の他
   未来型分散情報処理環境基盤技術開発工業所有権の出願等成果の管理
   メロウ・ソサエティ構想の普及、啓発・実践事業の支援

4 .ニューメディアの普及・啓発
 来たるべき高度情報化社会の円滑な実現をめざし、ニューメディアの調査研究開発の蓄積されたノウハウなどを積極的に開示すると共に情報リテラシーの向上を図るため普及・啓発事業をより一層推進する。
(1)地方公共団体等関係者を対象とした「全国地域情報化推進会議」の開催
(2)地域における情報化の事例集の作成・配布
(3)最新情報の理解・普及・促進を図るための、各種パンフレット等の制作
(4)当協会の調査研究の成果報告書の作成等

5 .その他の調査研究
(1)農村情報システムに関する調査研究
(2)情報機器のユーザガイダンスに関する調査研究

6 .その他
(1)情報化月間(毎年10 月)の関連行事の開催協力
(2)ニューメディアに関する図書、資料の整理
(3)ニューメディアに関する学術図書、資料等の作成、配布、翻訳及び刊行
(4)電子ネットワーク協議会の事務局に関すること
(5)情報化未来都市構想推進協議会の事務局に関すること
(6)メロウ・ソサエティ・フォーラムの事務局に関すること
(7)その他

ヲ収支予算の概要
 平成12 年度の予算規模は総額53 億15 百万円で前年度比84%と減額した。これは総合経済対策に伴う受託事業の一部が、平成11 年度で終了したためである。収入の内訳は、国庫受託金8億34 百万円、補助金2億66 百万円、情報処理振興事業協会受託金18億19 百万円、日本情報処理開発協会受託金22億78 百万円、その他約1億18 百万円である。事業の詳細については、当協会総務部まで。

【編集後記】
 財団法人ニューメディア開発協会「研究成果レポート No..1 号」をお届けします。研究成果レポートは、当協会が日頃行っている調査・研究・開発活動をわかりやすく紹介し、政府・自治体や関係機関が推進する各種情報化推進事業の参考となることを目的としています。今回は第1 号のため、テーマ・表現方法・装丁等について、わかりにくい部分があるかも知れません。読者の皆様から忌憚のないご意見(media@nmda.or.jp)をいただければ幸いです。
 季節の移り変わりは早いもので、まもなく暑い夏を迎えます。地球は太陽系の中で水が液体として存在する唯一の惑星とか。くわえて日本列島は、北半球の恵まれた緯度・経度にあり、四季と適度な雨量に恵まれています。ビルの窓から遠望できる木々の緑が、日毎に濃くなっていく様子を、今年もそれなりに楽しむことが出来ました。(T .I )

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