美瑛町生活空間の実距離を短縮する双方向情報通信システムの開発

◆システム概要
 本システムは、普及率が高く高齢者でも簡単に利用できる電話の活用をベースとした住民側、行政側の双方が「教育」「医療・福祉」「行政」「地域産業育成」において、下記のサブシステムを導入後すぐにサービスを提供することができる24時間対応の行政サービス情報システムである。

 ●教育(移動図書館運用支援システム)
 ●医療・福祉(福祉巡回サービス支援システム)
 ●行政(住民サービス支援システム)
 ●地域産業育成(観光アドバイザー運用管理システム)



◆事業計画
 本事業は、普及率が高く高齢者でも利用できる電話の活用をベースとした住民側、行政側の双方が「教育」「医療・福祉」「行政」「地域産業育成」において有効な行政サービス情報システムを構築することにより、町の基幹産業である農林業、観光業の振興、福祉社会の創造、情報化の進展など生活の充実と地域の発展を図ること目指している。


◆開発の背景・目的
 美瑛町は北海道の中央に位置しており、東京都23区と同規模の広大な面積を有する農業と観光の中山間地域である。さらにその地理的な特徴から、特に冬場は極寒で積雪が多いため町役場・病院・図書館などの公共施設を訪れる足の便に大きなハンディキャップがある。
また、地域的な特徴として、人口の25%が65歳以上の高齢者が多い過疎地域でもある。
このような状況の中、高齢者や住民が自宅に居ながらにして、手軽に利用できる行政サービス情報システムの構築が目的となった。


◆システム開発・システムの特徴
 本システムは4つのアプリケーション(サブシステム)から構成され、
「情報の収集」「情報の管理」「情報の提供」「情報の保守」の流れを構築するものである。


◆開発内容
 ●移動図書館運用支援システム
 ●福祉巡回サービス支援システム
 ●住民サービス支援システム
 ●観光アドバイザー運用管理システム


◆システム検証
 ●電話での操作性と担当部署への受付データの自動配信機能の検証
 ●受付データ確認画面の操作性の検証
 ●観光アドバイザー運用管理の操作性の検証
 ●システム維持の検証


◆今後の展開/普及計画
 本システムによって、美瑛町内の生活空間の質的向上を図ると共に、更により以上の質の向上を目指し町内だけでなく隣接する町、あるいはインターネットを利用し日本全国の自治体との連携が図れるようなシステムの拡張・拡充に努め、他の自治体に対し、本システムの普及を働きかける。

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