人から人への福祉サービスを拡大して世界に誇れるまちづくり

◆システム概要
 本システムは、中山間地域に点在する集落、町役場、商店、福祉機関、小学校、病院、災害現場を一般公衆回線で結び、送り手の画像とともに手書きのメッセージ発信や行政サービス・商品の申込ができる。また、遠隔地の災害現場や環境クレームの状況を画像、日時及び地図上の位置で把握することができる。そして、訪問予定の情報を共有して高齢者への声かけや御用聞きを支援する。

 本システムのコンセプト:
  ●人と人とによる福祉サービス「ひまわりシステム」を拡大する。
  ●情報の発受信によって、住民参加のまちづくりに役立つ。
  ●地図データなどの情報を、地域で共有化する。
  ●サーバーレスでコンパクトなため地域情報ネットワークの構築が容易。
  ●メッセージや注文書の発受信が電話やFAXのように手軽である。



◆事業計画
 鳥取県智頭町は、240平方キロの広大な面積を持ち千代川、土師川、新見川がつくる谷間に沿って90近い集落が点在する自然豊かな杉のまちである。本システムの開発・導入によって、智頭町発祥の、人と人による福祉「ひまわりシステム(独居の高齢者への声かけと御用聞き)」を拡大(対象者の拡大、サービス者の拡大、サービス内容の拡大)し、中山間地域の距離と時間のハンデを克服し、自然と共生したまちづくりを目指す。


◆開発の背景・目的
 中山間の集落に分散して生活する独居老人世帯を、役場・郵便局・協力機関が一致協力して支援する、人から人への福祉サービス「ひまわりシステム」の精神を引き継ぎ、郵便局員に加え地域住民の相互扶助による福祉の拡大と時間短縮とによって、中山間地域のハンデを克服し自然と共生した世界に誇れるまちづくりを目指すものである。


◆システム開発・システムの特徴
 参加者のパソコンを一般公衆回線で結び、電話やFAXのような手軽さで、手書きのメッセージや画像による情報交換、文書ファイルの添付、行政サービス・商品の申込ができ、受信者は、送り手の位置を地図で確認することができる。また、災害現場の状況を画像と時間と地図で把握することができる。そして、訪問予定の情報を共有して高齢者への声かけや御用聞きを支援するものである。


◆開発内容
 ●ひまわり集落支援機能 ●ひまわりサービス支援機能
 ●ひまわり声かけ支援機能 ●ひまわり販売支援機能
 ●ひまわり防災支援機能 ●ひまわり共用アプリケーション機能
 ●ひまわりソフト基盤機能


◆システム検証
 ●町役場における生活空間拡大効果に関する検証
 ●福祉機関及び公共機関における生活空間拡大効果に関する検証
 ●商店における生活空間拡大効果に関する検証
 ●集落における生活空間拡大効果に関する検証
 ●災害現場における生活空間拡大効果に関する検証
 ●地域における相乗的な生活空間拡大効果に関する検証


◆今後の展開/普及計画
 ●要請者
  他のまちづくり事業と本システムとの融合を図り、普及・運用していく。
 ●開発者
  商品化を行い、他の地域に展開・普及を図っていく。

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