座間味村バーチャルアイランズコミュニティシステム開発

◆システム概要
 座間味村バーチャルアイランズコミュニティシステム(略称:座間味村VICS)は、地方自治体(役場出張所等)と第三セクター(21・ざまみ)、システムセンター(アイオニクス沖縄梶j、ダイビングショップ、民宿、会員ユーザ及び一般ユーザの自宅や勤務先を専用回線や公衆回線またはインターネットで接続し、主に観光客に、防災緊急連絡のサービス、WebやCTIを活用した宿泊施設・スキューバダイビング・乗船券の予約サービス、自動乗船発券等のサービス、更に座間味村の観光情報等を提供し、住民には、遠隔証明書発行のサービスを提供する離島振興の未来型システムである。

          座間味村VICS概念図


◆事業計画
 座間味村では、離島であるがゆえに抱えている幾つかの課題を解決する為、主要な情報インフラとして本システムの開発をアイオニクス沖縄鰍ノ要請し、平成12年3月に開発を完了した。更に、同年4月から本システムの導入効果に関するシステム検証を行い、9月からの運用開始に向けて追加機能や改善点の抽出、運用体制の確立等、準備を進めているところである。

◆開発の背景・目的
 沖縄本島の洋上約40qに位置する座間味村は、3つの有人島とその他の無人島からなり、約1000人の住民が居住している。主な産業は豊富な自然資源を主体とした観光産業であり、産業不足の解消、行政サービスの向上、観光客へのサービス拡大とオフシーズン時の観光需要の拡大を図る為、更に村内外から座間味村の活性化についての建設的な提言を募る為の情報インフラ構築が求められていた。

◆システム開発・システムの特徴
 Webとデータベースとのリアルタイムな連携技術により、宿泊施設やスキューバダイビング及び船舶の予約や空き状況の照会が24時間対応可能となる。更に電話や窓口で受け付けた予約との一元管理が可能となり、自動乗船券発券機能との連携により業務効率化を実現する。また、CTIの採用によりコンピューターを利用できない会員も電話からの予約システム利用が可能となる。

◆開発内容
 ●Web予約申込機能   ●コミュニティ推進機能
 ●自動乗船券発券機能  ●防災緊急連絡機能
 ●CTI予約申込機能   ●遠隔証明書発行機能

◆システム検証
 ●予約機能の検証
 ●施設管理の利便性向上に関する検証
 ●災害緊急時連絡に関する検証
 ●住民サービスの向上に関する検証

◆今後の展開/普及計画
 村民等(特に老人や子供等の社会的弱者)に対しては、システムの概要説明会やパソコン操作講習会等を行うなど、システムを容易に利用できうるための施策を講じ、本村への普及を図る。
 また、長期的には他の地方自治体に対しても本システムの導入を働きかけ、複数の地方自治体に導入後、これらのシステム間の連携を図り、相乗効果によってより多くの住民や観光客がシステムの恩恵を受けうる体制を整備し、地域全体の活性化を図る。

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