いつでもだれでもどこでも参加できる電子情報コミュニティの形成
◆システム概要
『どこでもコミュニティ』システムとは、電子情報コミュニティの垣根を低くするため、パソコンの他に電話やFAXからも参加できる仕組を装備した電子情報コミュニティである。
本システムは、大和市役所に設置した市民会議室サーバ、FAX音声サーバ、Web変換装置から構成され、電子情報コミュニティを提供している。
本システムにより、市民相互、市民対行政の双方向の情報交流が可能となる。
◆事業計画
本事業では、衰退していく地域コミュニティを活発にするため、一般的に普及している電話やFAXからでも利用可能な電子情報交流システムの開発・システム検証を平成11年7月から平成12年8月まで実施。今後、他自治体への普及を促すとともに、自治体以外のネットワーク上の電子情報コミュニティを形成しようとする企業、団体等への適応を検討する。また、コンテンツの拡張によって様々なサービスを送出し、普及させていく。
◆開発の背景・目的
大和市では、昼間に半数を超える市民が就労、就学のために市外に移動しており、地域のコミュニティ活動への参加が困難である。このような地域特性では、地域コミュニティが衰退してしまう。
この問題を解決するため、時間的、空間的制約にとらわれない電子コミュニティの構築が求められている。
本事業では、『どこでもコミュニティ』システムを構築し、市民相互、市民と行政との地域コミュニティを活性化することを目的とする。
◆システム開発・システムの特徴
パソコンでインターネットにアクセスできる人だけでなく、パソコンが苦手な人でも電話やFAXを利用して容易に電子情報コミュニティに参加できる機能や、画像リンク、電子投票、リアルタイムチャットの開催支援等の充実したコミュニケーション機能を装備した新しい電子情報コミュニティシステムである。
◆開発内容
●市民会議室コミュニケーション機能
●電話/FAX利用機能
◆システム検証
●操作性の検証
●安全性の検証
●運用性の検証
●安定性の検証
●性能の検証
●「どこでもコミュニティ」システムの有用性の検証
◆今後の展開/普及計画
本システム検証の成果を踏まえ、大和市と同様な問題をかかえている他の地方自治体に対し普及を図る。また、現在普及しているメディア(電話/FAX)からでもインターネットを利用できる特性(利便性、低コストでの運用)をアピールし、市民団体に対しても水平展開していく。