次世代通信基盤を活用した地域コミュニティシステム

◆システム概要
 本システムは、「健康づくり」という身近なテーマで、地域コミュニティの形成を目的とし、4つのサブシステムで構成される。「健康促進ラリーシステム」で住民のコミュニティ参加意欲を高め、「健康仲間づくり支援システム」で地域の活性化支援を図り、「健康福祉施設予約システム」で自主活動の場の提供を行う。また、「専門スタッフ指導相談システム」は各システムを横断的に支援する。
 これらのサービスを、役場内のギガビットネットワークを基幹に、家庭や地域の公共施設に公衆網及びCATV網、専用線を活用して提供する。また、各拠点の設置端末は、テレビモニターに接続できる簡易型Web端末(STB)で、リモコンでも、ワイヤレスキーボードでも簡単に操作できる。また、ICカードによる個人の認証機能を活用し、住民がシームレスに、必要とする情報の照会を行える。



◆事業計画
 今後の少子高齢化に対応し豊かさを実感できる都市生活の創造をめざし、行政や各種団体との地域一体となった推進体制で、専門スタッフによる健康指導相談システムをベースに、各種健康づくり教室や自主サークルへ住民が気軽に楽しみながら参加促進できるシステムを構築することにより、地域コミュニティの活性化を支援する。


◆開発の背景・目的
 精華町のまちづくりを進める上で、地域コミュニティ基盤の形成が大きなテーマであり、点在する地域コミュニティ団体の横のつながりを強化するとともに、住民が気軽に参加したくなるような、双方向の情報交流を進めて住民間のふれあいを高めることが急務である。
 そこで今回、「健康づくり」という住民が気軽に楽しく参加できるテーマで、「地域コミュニティの形成」、「健康福祉施設の利用活性化」、「住民の健康づくりの加速」の3点を成果目標に、開発・検証を行った。


◆システム開発・システムの特徴
 簡易Web端末で各サービス毎にICカードを活用した個人認証を行い、個人ごとのデータ等の管理を行うことにより、利用者に最適な利用環境を提供する。
 また、24時間オンデマンドで利用されるFAQデータベースにおいて、内容表示の優先度を利用のアクセス頻度から学習して動的に変更する。


◆開発内容
 ●個人メニュー機能
 ●健康促進ラリーシステム機能
 ●健康仲間づくり支援システム機能
 ●健康福祉施設予約システム機能
 ●専門スタッフ指導相談システム機能


◆システム検証
 ●健康促進ラリーシステム機能の検証
 ●健康仲間づくり支援システム機能の検証
 ●健康福祉施設予約システム機能の検証
 ●専門スタッフ指導相談システム機能の検証


◆今後の展開/普及計画
 精華町のホームページより、各サブシステムをリンクさせ、精華町住民の更なる利用促進を図る。さらに、紹介ビデオ、カタログ等の作成を行い、全国自治体への提案活動を行う。また、地域住民の健康福祉施設の利用管理業務を行う類似自治体に対しては、本システムをパッケージ化し、積極的に普及を働きかける。

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