読谷バーチャル平和資料館が広げる
地域に根ざした、平和のためのネットワークコミュニケーション


◆システム概要
 村役場電算室内にWebサーバ、データベースサーバ、コンテンツ用編集端末、運用管理PC、同役場ホール内にKIOSK端末、システム検証エリア内に無線LANアンテナおよびケーブルを設置・敷設し、移動式の携帯端末ツールとしてPDA端末を用意して、LAN環境ならびにインターネット環境において、以下の機能による平和学習サービスを提供する。

 (1)Webサーバとデータベースサーバの連携により自動構成される平和学習展示室
 (2)データベースサーバ上の地図情報と施設情報の連携による旅行見学コース案内
 (3)データベースサーバ上の平和学習コンテンツと連動したクイズ式の学習ラリー
 (4)インターネットによる地域住民参加型の交流支援システム
 (5)入力支援機能を活用した地域ボランティアによるコンテンツの入力と編集



◆事業計画
 読谷村が策定した「バーチャルヴィレッジ・よみたん21」プロジェクトにもとづいて、同村が戦後50余年にわたって推進してきた平和創造行政の多くの成果を発展的に継承し、行政と村民ボランティアが一体となって、平和コンテンツの集成とその利用の促進を目的としたコンテンツの充実、システムの拡充による平和情報・観光関連情報・行政情報の提供サービスの向上を図っていく。


◆開発の背景・目的
 太平洋戦争において沖縄県は、国内でも唯一住民を巻き込んだ地上戦の場となり、読谷村は米軍の本島上陸地点として多くの尊い生命や文化遺産が失われた。戦後、村の95%が米軍占領地となり、今日でも45%は返還されていない。
本システムによって、インターネットを活用した平和学習教育の環境を整備することにより、従来の村民および来訪者はもとより遠隔地の学校・団体をも対象として、広く全国・世界に平和学習の場を提供することを目的としたプロジェクトである。


◆システム開発・システムの特徴
 「読谷バーチャル平和資料館」は、Webサーバ・データベースサーバ・コンテンツ編集端末との連動により、多様なリクエストに応じた平和情報を収集・自動表示することで、随時更新されるコンテンツを、インターネット上でリアルタイムに提供する機能、複雑なコンテンツの登録を支援する入力作業環境、住民の交流支援機能から構成される。
また、データベース上の地図情報から、ユーザが必要な旅行情報を検索し、オリジナルな旅行コースを作成する機能も搭載している。


◆開発内容
 ●平和学習管理機能
 ●平和学習支援機能
 ●住民参加型情報交流支援機能


◆システム検証
 ●平和学習管理機能の検証
 ●平和学習支援機能の検証
 ●住民参加型情報交流支援機能の検証


◆今後の展開/普及計画
 読谷村では、「バーチャルヴィレッジ・よみたん21」プロジェクトのもとに「読谷村情報化推進協議会(仮称)」を発足させ、今後、地域の総合的な情報通信環境の整備を村ぐるみで推進していく。
 また、平和についての問題関心を有する自治体・団体・個人に対しての働きかけをすすめ、グローバルな平和情報のネットワークづくりを進めていく。

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