在宅ワークマネジメントシステム構築による在宅ワーク市場の創出

◆システム概要
 本システムでは在宅ワーカー、在宅ワーカー組織体、発注企業のそれぞれが信頼できる在宅ワーク情報を提供する機能とそれぞれがより効率的に業務を行えるように業務管理を支援する機能を開発した。在宅ワークマネジメントサービスを提供する本システムは、上記三者が日常使用しているPCからインターネットを介してアクセスし、作業できるよう、センターにはコミュニケーションサーバと各会員の情報を格納し、検索やマッチングなど在宅ワークの業務処理や管理機能を提供するデータベースサーバ、両サーバを管理する管理コンソールを設置している。



◆事業計画
 限られた個人と限られた企業との間に止まっている在宅ワークを、本システムの開発により課題を解決し、多様なワーカーと発注者との間での流通を実現して勤労空間の拡大を図れるよう、さまざまな立場の在宅ワーカー組織体、在宅ワーカー、発注企業の参加を得て、システムの開発とシステム検証を行う。


◆開発の背景・目的
 在宅ワークの現状は、企業においては発注歴のある人との間に限定されている。取引き歴のない新規のワーカーには、トラブルを恐れて発注できない状況があり、他方、在宅ワーカーは地理的、時間的制約から営業、プレゼンテーションを数多くこなせず、受注につながる計画的マーケティング活動が展開しにくいという状況にある。
 このため、企業に対しては、ニーズにあった信頼性のあるワーカー情報を検索・参照できるオープンな場を提供すること、ワーカーに対しては、営業、マーケティングを自分に代わって行ってくれ、さらに受注から納品、代金の回収までの業務をサポートしてくれるマネジメント業務を集約的、効率的に行ってくれるシステムを提供いくことをシステム開発の目的とした。


◆システム開発・システムの特徴
 在宅ワーカー、在宅ワーカー組織体、発注企業のどの会員端末も日常使用しているPCを利用することが可能である。また、インターネットを介してパソコンスキルの高い低いに関係なく、受発注およびその管理業務、納品機能を利用することができる操作性の良さをもっている。発注企業にとってはワーカーの仕事の実績を反映した信頼性の高いデータとシステムを利用することで得ることができる。


◆開発内容
 ●マッチング機能
 ●業務支援機能
 ●システム管理機能


◆システム検証
 ●受注から納品までのワークベンチによる業務支援機能に関する検証
 ●スキル評価に関する検証
 ●最適マッチングに関する検証
 ●業務支援作業に関する検証
 ●システム管理・運営管理作業に関する検証


◆今後の展開/普及計画
 システム検証の結果をもとに、下記の改善を実施し、在宅ワーク市場拡大のために広報活動を強化していきたい。

 (1)マニュアルの改訂
 (2)小規模なセミナーの開催
 (3)教育機能の充実教育
 (4)より多くのワーカーと発注者を生み出すための広報・宣伝活動の充実
 (5)複数の組織体がより連係して利用できるシステムへの改造
 (6)「キラーコンテンツ」を創造

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